通常人間の脳は10%ほどしか使われていないと言う。
もし、何らかの要因で人類の脳へ100%アクセス出来たらどうなるのか?。
2014年に劇場公開された「LUCY(ルーシー)」は、ルーシーという名の平凡な女性が、とある切欠から脳が100%覚醒するまでを描いたSF映画。
映画観では見られませんでしたが、劇場公開用テレビCMが印象的であり気になっていた作品だったのでDVDを借りて鑑賞。1度見ただけでは理解し辛く何度も見直す必要性は感じましたが、個人的に面白さ満点だったのでご紹介します。
「人間の脳は通常10パーセントほどしか使われてません。残り90パーセントがなぜ存在し、どんな能力(SPEC)が秘められているかまだ分かってないんです。」
このセリフは他でもない金曜ドラマ「SPEC」(スペック)の主人公、当麻紗綾の一発目の名台詞。ケイゾクの続編ともあって放送前から要チェックしていた僕の好きなドラマです。
常人以上に脳が発達した人間を描いた作品はそれ以前にも多数あります。
その中でも僕は、
飯田譲治さんの「NIGHT HEAD」(ナイトヘッド)が真っ先に浮かびます。これらの作品もルーシーと同様に、
10%ほどしか人間の脳は使われていない
というテーマに正面から向き合った作品。ドラマを通して僕を不思議な空間に導いてくれたので個人的に好きな作品でした。
っと、のっけから脱線しましたが、話を本題に戻します(汗)。
記事の題名にもありますが、この場でのネタバレはありません…多分。
個人的な感想のみが綴られているだけです…多分。
なので、本作品を観ていない人も安心してお読み頂けます….多分。
脳の覚醒率20%からがルーシーの見どころ
新型覚せい剤が引き金となり、主人公ルーシーの脳が覚醒を開始。最終的に100%まで脳が機能した時、何が起こるのかを描いたSF作品がルーシー。
- 人間の脳は通常10%ほどしか機能しておらず、凡人も天才も使用する脳のパーセンテージという観点からは大きな差は無い。
- その脳が何らかの要因で覚醒され続けたらどうなるのか?。
- そして、脳が100%覚醒してしまったらどうなるのか?。
そんな疑問にひとつの仮説を唱えてくれます。
ルーシーでは脳の覚醒と共に身体能力、記憶力、直観力など人間の5感が全て超人的になって行きます。そして、第六感(シックスセンス)と呼ばれる特殊能力さえも開花させてしまうのです。そこまでの過程もテンポ良くストレス無く見られます。
また、新型麻薬により急速に覚醒されたルーシーの体は、急激な薬の効果により24時間ほどしか持たないと覚醒直後からルーシー自らが語る事により、タイムリミット効果が加わります。ルーシーの命が燃え尽きるまでの時間が限られているので、映画にスピード感が加わります。
また、凡人ルーシーと超人ルーシーとは、明らかに顔つきとオーラの違いがはっきりしています。同じ女性なのかと思う程、違って感じるのはルーシー役のスカーレット・ヨハンソンの演技力の効果ですね。この女優さんは全く知らなかったのですが、ルーシーを見て好きになりました。
なんかね、ダメな子が急に覚醒して別人格になる表現が僕は好きなんですね。自分がダメ男君なので、そんな風に覚醒したいという僕の中の願望がその原因です(汗)。
ルーシーの脳が覚醒される過程で、
- 超人的な身体能力
- 急激な知識の吸収
- 人類全体の潜在意識へアクセス出来る能力
- 電波、電磁波のコントロール
- 自分の細胞をコントロールして、あんな事やこんな事まで
などの能力を身につけます。さらに「時」までも….。
※スターンドは出て来ません….。
脳が活性化する事により、凡人の僕でも想像しうる現象を次々と映像で見せてくれます。さらに、
「いくらなんでも…脳が覚醒したからって、これは….。」
そんな僕の想像を超えた能力(現象)も後々登場しますが、映像の力で強引に僕の中の「ナシ」を「アリ」にひっくり返す強引さも悪くないです。
そんなSF映画ルーシー、お正月休みにお暇でしたら一見の価値ありです。
僕は、深夜に酎ハイ片手にの~んびりとルーシーを観ました。ですが、「脳の覚醒」というテーマがハード過ぎたのでしょう。映画を観終わった後、あれやこれやと考え過ぎて眠れなくなり困りました。
この経験を踏まえて、ルーシーは朝一がオススメ。
映画を観た後からの貴重な時間、一皮むけた時間の使い方が出来そうな気がしますよ(笑)。