突然、仕事の同僚からシフトを代わって欲しいとの電話が。理由を聞くと徳島にいるらしく出勤時間に戻って来られないそうで。都合よく僕はその日が完全オフだったので快く承諾。夜になり同僚がペットボトルを片手に事務所へやって来た。これが、これからご紹介する徳島土産。だって、その水でたてたインスタントコーヒー味がとんでもなく美味かったんですよ(笑)。
インスタントコーヒーが専門店の味に化けた魔法の水
取りあえず何でも試してみるのが僕の悪い癖。遠路遥々やって来た一杯の水が、今インスタントコーヒーとなって目の前に。見た目も香りも水道水と何ら変わりなかった。一口飲んでみるまでは、何の期待もしていなかった。しかし数秒後、僕の表情が変わる事になる事も知らずに。
「うっ・・・何?コレ?。」
思わず口に出てしまった一言。人は、急に驚いたり感動するとその場の状況が一瞬では把握できなくなるらしい。気を取り直してもう一口飲んでみる。頭の中で色々と考えたが、マイルドという言葉が一番ピッタリ。それも、超~マイルド。さながら高級な日本酒を飲んだかのよう。コーヒーがスーッと食道を通り抜け、そのまま胃袋へ吸い込まれる感覚。色々なコーヒーを飲んだがこんな感覚は初体験。
「コレって、喫茶店で出したら大儲け出来るちゃう?。」
とっさに、絶対騙せるっ、マジでお客を騙し切れるっ!。そう思った。自称コーヒー好きの僕には衝撃的な味だった。思わずポットに残っていた水を飲んでノーマル状態の味を確かめ直すほどに。そうなると何処の水なのかが気になる。水の出元の場所を詳しく聞いてみた。これは、みんなに知らせる使命があると思ったので(笑)。
超マイルドな水の正体は徳島県竜ヶ岳に!
この超マイルドな水は徳島県の竜ヶ岳にあった。阿波踊りで有名な、阿波(徳島県)西部の名水として知られ、休日ともなれば行列が出来る名水の人気スポットなのだそう。ミネラルが極めて少ないアルカリ性の軟水が人気の秘密。聞いてみればインスタントコーヒーが超マイルドに感じたのもうなずける。遠路はるばる行って来たのだから記念写真の一枚でもあるのかと思い、同僚に訪ねてみたが、一枚の写真も撮影されてはいなかったという…う~ん、残念。さらに、水を汲みに行った張本人も水に対して大きな期待を抱いては無かったらしく、持ち帰られた水はペットボトル1本のみ。その量、まさかの500ml。そんなわけで、魔法の水の希少価値が一気に高まった。そんな有難いお水、身近な人で徳島の竜ヶ岳へ行くという人がいらっしゃったら、この名水をお土産の頼む事をお奨めします。インスタントでプロ並みのコーヒーが味わえますよ(笑)。
今回の経験で、名水というものに非常に興味が湧きました。水に恵まれた日本中に沢山の名水があります。皆さんもお近くに名水があるのなら、一度立ち寄って見ては如何でしょうか?。